it's important for me

8割毒親との決別に関する話。あとの2割は育児備忘録やその他雑記。('ω')

【雑記】ひと段落して思うこと

ここまで長々と有難うございます。

この3か月はきつかったけど、実は(?)私は多分ずっときつかった。

その苦しみから少しでも解放されたんだと気づくことがこの一連の変化を終えていくつか起こっている。

 

マズローの欲求5段階説

マズローの欲求5段階説はご存じだろうか。絵だけでも見たことが有る方は多いのではないだろうか。(引用:マズローの欲求5段階説の意味とは?わかりやすく解説 (direct-commu.com)

人は、最高段階に位置付けられた欲求 自己実現欲求はそれより低次の欲求が満たされて初めてもたらされるものである、という考え方である。

考えてみれば私もずっとそうだった。自己実現欲求は全く沸いてこず、そんな自分は人間として何が足りないのだと学生時代から苦しんでいる側面があった。

でもこの説で考えてみれば当たり前だ、私の中には自尊欲求が大幅に欠損していたからだ。

毒に満足してもらうため努力してきた。頑張っている🍎はすごい、偉い、ママは愛してるよ。そう言われたくてずっと努力していた。毒の要求は止まらなかった。大学でやっと名門校に入ったけど、当時付き合っていた彼氏が大手車メーカーに就職を決めると「私は外車しか知らない」「医者か商社と結婚しなさいよ(いい大学に入れてやったんだから捕まえろと言わんばかりに)」「(仕送りや会いに行ったりもしていても)親孝行がまだまだ足りない」…よくやってくれてるね、本当に努力しているね、有難う。私はただそう心から言ってほしかっただけなのに。

子供のころの私がまだ心の中にいる。私はずっと泣いていて、母に認めてもらうために必死に頑張ろうとする。それが20代後半まで、妊娠中まで続いた。

以前の記事でも書いたがそれが一変したのは、育休中に母の住む家の住宅ローンは払うから税金(もちろん実家の)だけでも半分でいいから払ってほしいと頼んだ時だった。育休中で収入が減ると伝えていて子育てもやったことが有る60代女性なのに、簡単に首を縦に振らなかった。どうしてそういう思考なのか。自分のことしか考えてない。これから未知の出産・育児に突入する我が子を応援する気持ちはないのか。収入が減っても赤子より実母を優先するのが当たり前と思っているその神経がハッキリ分かり、「こいつともう関わりたくない」と明確に思うようになった。

そこから毒の存在を排除する私の生活が始まった。

新生児期含め、子育ては一切手伝わせなかった(連絡も絶たれてたし手伝ってとも言わなかった。毒にとってこれは大きな誤算だったと思われる。)し、毒の存在抜きで物事をいい意味で自分本位に考えられるようになった。

盾になってくれた、そして今もなってくれている夫には本当に感謝している。

これがいわゆる「毒抜き」なんだろう。

毒はいつでもターゲット(主に私)を共依存の関係に持ち込み心理的に操作していたなぁ。と今ならわかる。小さかった頃の私は多分、ずっとこの先も時々私の中で泣いている。

そんな泣いている私も毒抜きをすることでほしいものがやっと見えるようになった。「毒が喜ぶから」「求められているから」なるんじゃない、自分のなりたい姿。

私にはずっとこれが分からなかった。暗闇の中でずっともがいていた。

 

今回顕著だったのは、今までで最も転職の軸がしっかりしていたこと。

現職のこんなところが不満でかえたい、都会で働きたい、出勤頻度は云々、など。

ハッキリ上げることが出来て毒抜きの成果を感じた。

そして、驚いたのはX社に内定をもらった後の自分の変化。

自己実現欲求に目覚めた自分に気付いた

具体的にはメイクの研究をしてみたり、ストレッチを調べて生活に取り入れてみたり。

実は私、人生30余年でほとんどやったことがなかった。

そんな心の余裕がなかった。

私は毒に求められているような人間や肩書に成れていない。何かが足りない。もっと、もっと頑張らなきゃ。いつも資格や少しでも上に行くためせっせと動き回って何かしていた。それ自体は自己実現ではなく、私にとっては不足している自尊心を少しでも補う行為だった。

今回、本来の自分が一番欲しかったものを手に入れたと心から思っている。

だからこそ、自分の生活をこうしたい、と思ったことに挑戦できるようになった。

涙が出るほどうれしい。

今までの私には「自分の生活を豊かにする」ことなんて許されなかった。心の中にいる幼い私が「ママに認めて愛されるためにもっと頑張らないといけない」と常に思うから。

でも、もう大丈夫。戦いは終わった。

毒はこの先も独り相撲をとっていくんだろうけど、私はもう土俵をおりた。

ここで気づけて良かったと思う。

この先もしんどいことはあるけど、これに気付けてとても幸せだ。

人生、楽しむぞ!